紙漉きの工程

手漉き和紙のできるまでー

刈り取り:原料の楮を、葉が落ちる11月下旬から12月に刈り取る。

蒸煮:採取した楮を縄で束ねて釜で蒸煮する。

皮はぎ:2時間ほど蒸した楮は、熱いうちに表皮を剥がす。

皮かき:一晩水につけた黒い表皮(出来れば夜雪上に置き凍らせる)をおかきで掻きけずり、白皮にする。

雪晒し:白皮を雪上に広げ雪をかける。この状態で一週間ほど天日に晒す。雪の水分と太陽の紫外線から生まれるオゾンによって自然の漂白をする。

煮熟:アルカリ性の灰、ソーダ灰で2時間ほど煮て、晒した楮を柔らかくする。

ふしひろい:煮た楮を流水でよくアク抜きし、水の中で枯皮、ふし、ごみなどを取り除く。

紙叩き:木の棒できれいになった原料を叩き、繊維を細かくする。

こぶり:紙料をすく舟に入れ、ノリを加えて棒でよく拡散します。

漉き:舟の紙料を、竹の簀桁(すけた)を使って、すくいあげます。その時簀の中の資料を揺らしながら流し漉きをするのが和紙の特徴です。       

圧搾:漉きあげた紙を重ね、一晩かけゆっくりと脱水します。

乾燥:圧搾された紙を一枚ずつ剥ぎ取り、平らな板等に貼り付け天日で乾燥します。